FM Towns: Free Software Collection 10

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Text File | 1995-02-20 | 41KB | 808 lines

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 将棋録Ｖ１．１Ｌ２３［ＭＩＮＤ］ ────────────────── ＮＩＦＴＹ－ＩＤ：ＧＥＨ０３３６４Ｈａｍｂｕｒｇ１９９５年２月 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ０．簡単な概要（←表現がおかしいかもしんない ^^;）新聞・雑誌に載っている棋譜，これをビジュアル的に見ることができたら，もっと理解しやすいのに・・・。そういった事から，将棋録は生まれました。（でも，あんまり期待しないでください ^^;）記録として残して置きたい名勝負，友人と戦って勝利した感動をいつでも再現，敗れた悔しさをバネに敗因を研究・・・等々，将棋好きなら持っていて損はしません（きっと＆多分＆おそらく ^^;）。さあ，あなたも『将棋録［ＭＩＮＤ］』で，１ランク上の将棋ライフをお楽しみください（・・・ってね ^^;）。１．使用目的将棋の棋譜の保存・再生を基本使用目的とします。しかし，それ以外に使用してもかまいません（他の使用法ってあるかな～？？ ^^;）。『小学生から御老人まで』を対象にしていますので，操作はなるべく簡単に，そしてボタン等は分かりやすい配置にしてあります（う～む，そうとは言えない部分も多いかもしれないけど・・・）。また，よく使うボタン等は大きめに設定し，メッセージをなるべく落ち着いた表現にしてあります。ＴｏｗｎｓＧＥＡＲの作品には，データベースやアドベンチャーゲーム・絵本等が目立ちますが，たまには，この『将棋録』のような物のも良いでしょう（これも同じ様なものかもしれない・・・かも？ ^^;）。２．動作環境ＦＭ－ＴＯＷＮＳ全機種のＴｏｗｎｓＧＥＡＲ上で動きます（多分）。ＴｏｗｎｓＧＥＡＲは，必ず『Ｌ３１以上のもの』を使用して下さい。メモリは１０Ｍバイトあれば大丈夫ですが（当たり前か ^^;），少ないメモリでは動かない可能性があります。というのは，ノート内で２４０個前後の部品を使用している所があるからです（←マニュアルに部品数が多いとメモリ不足で動かない場合があると書いてありました）。少ないメモリで問題なく動いたよ，という方がおられましたら，電子メール等でお知らせくださるとありがたいです。なお，現時点では１０Ｍバイト搭載のＴＯＷＮＳ２０Ｆで，ＴｏｗｎｓＯＳＶ２．１Ｌ３１付属のＴｏｗｎｓＧＥＡＲ上でのみ，動作を確認しています。（１９９５年２月現在）３．将棋録『暫定版』との主な違い（変更点）将棋録『暫定版』については，みなさんの目に触れることはあまりないと思います（ＮＩＦＴＹにはアップしてないし ^^;）。でも，どこかで見かけたらこの『ＭＩＮＤ』と，どのくらいの違いがあるか試してみてください。将棋録『暫定版』との主な違いは，以下の通りです。（１）棋譜再生において，再生途中で速度変更や後退が，自由に行える様になった。（注：ここで言う「後退」とは，手を戻していくこと）（２）ＫＩＦＵ v3.07の第一形式のデータ（＊．ＫＩＦ）のデータを読み込む事ができ，また，将棋録データをこの形式で出力することが可能。（注：ただし，制限付きのコンバートである）（３）棋譜データの変更が，将棋録上から出来るようになった（『暫定版』では，テキストエディタで，データを直接書き換えるようになっていた）。（４）駒ファイル・データファイルのディレクトリパスをコンフィグファイルから読み込む様にした。もちろん，将棋録を使用中でも簡単に変更可能。（５）データに対戦日を保存できるようになったほか，データの完成時において，『詰み』『投了』『持将棋』の３種類から結果を選択できるようにした。これに伴い，データ形式を一部変更。（６）Ｃｏｎｔｅｎｔｓへの終了ができるようになった。（７）データ印刷機能を削除。（あんまり使わなかったから）なお，その他細かい改良を施してあります。また，『暫定版』と同じ様に見える部分においても，若草操作方法が異なる場合がありますので，取りあえず一通りこの説明書をお読み下さい。４．インストールヘルパーからインストールすると，次の様なディレクトリ配置になっていると思います。 ┐ ├─DATA<dir> │ ├─*.SGR ← 将棋録棋譜データファイル │ └─*.SLT ← 将棋録リストファイル │ ├─UNIT<dir> │ └─*.TIF ← 将棋録で使う画像ファイル │ ├─UNIT_1<dir> │ └─??.TIF ← 駒ファイル（先手） │ ├─UNIT_2<dir> │ └─??.TIF ← 駒ファイル（後手） │ ├─BATTLE<dir> │ ├─UNIT_1<dir> │ │ └─??.TIF ← サンプル駒ファイル（先手） │ │ （作成途中のものです ^^;） │ └─UNIT_2<dir> │ └─??.TIF ← サンプル駒ファイル（後手） │ （上の後手駒ファイルと同じです ^^;） ├─CONTENTS.GBX ├─SHOGI.GBX ← 将棋録ノート本体 ├─SHOGI.CFG ← 環境設定ファイル ├─SHOGI.GGG ← 概要ファイル └─SHOGI.DOC ← 説明書（本書）『DATA』『UNIT_1 ＆ UNIT_2』は，どこに移動してもかまいません。別のドライブでも結構です（次の項で説明する環境設定さえちゃんとすれば）。ただし，『UNIT_1』『UNIT_2』の２つは同じ階のディレクトリ配下においてください。（並列の位置とでもいうのかな）『UNIT』は，必ず『SHOGI.GBX』のすぐ下に配置して下さい（つまり，インストールした時の位置関係にあればいいわけです）。５．環境設定インストールが終わりましたら，環境設定をします。 ┌──────────────────────────────────┐ │『メモリが足りません』などとエラーメッセージがでたら,ＢＡＳＩＣ領域 │ │を，少し増やしてみてください。（詳しくはＧＥＡＲのマニュアルで） │ └──────────────────────────────────┘ そうそう（^^），将棋録を使う時には，ＣＯＮＦＩＧ．ＳＹＳの『ＢＵＦＦＥＲＳ＝』を『２４』ぐらいに設定しましょう・・・・。将棋録［ＭＩＮＤ］を動かすためには，環境設定をしておかなければなりません。といっても，とっても簡単なので御安心を。 ┌────────────────────────────────────┐ │ ┌───────────────┬┬───────────────┐ │ │ │┌─────────────┐││┌─────────────┐│ │ │ ││ 環境設定（←題字） ││││ ││ │ │ │└─────────────┘││└─────────────┘│ │ │ └───────────────┴┴───────────────┘ │ │ ┌──────────────────────────────┐ │ │ │ │ │ │ │ １ │ │ │ │ （環境設定ファイル選択ボタン） │ │ │ │ ┌───────────┐ │ │ │ │ │ ファイルダイアログ │ │ │ │ │ └───────────┘ │ │ │ └──────────────────────────────┘ │ │ ↓ │ │ ┌──────────────────────────────┐ │ │ │ │ │ │ │ ２ │ │ │ │ （各パス設定ボタン）（終了ボタン） │ │ │ │ ┌───────┐ ┌───────┐ │ │ │ │ │ 各パス設定 │ → │ 終了 │ │ │ │ │ └───────┘ └───────┘ │ │ │ └──────────────────────────────┘ │ │ ┌─────────── 環境設定ファイル名 ───────────┐ │ │ └────────────────────────────────┘ │ └────────────────────────────────────┘ ［図５－１］環境設定画面（１）ＴｏｗｎｓＧＥＡＲを立ち上げます。この時に『ＴＧ＿ＰＬＡＹ．ＥＸＰ』を使用してはいけません。というのも，将棋録のノート自身に情報を書き込むからです。（２）将棋録を立ち上げます。すると（初めて起動する際に限り）自動的に環境設定画面に移ります。（３）［ファイルダイアログ］ボタンを押して，『ＳＨＯＧＩ．ＣＦＧ』を選択します。選択したファイル名がフルパスで，画面下のエリアに現れます。これが最も重要で，以後将棋録はここに書かれた環境ファイルをフルパスで記憶し，立ち上げるごとに参照して読み込みます。（４）環境ファイル内容を，インストールした環境にあわせて書き換えます。書き換えは，［各パス設定］ボタンを押して行います。環境ファイルは，テキスト形式ですのでテキストエディタで書き換えを行ってもかまいません。重要なのは（３）で行うファイルパスなのです。しかし，この画面でやれば簡単に内容も書き換えられますので便利でしょう。環境ファイルに記述する内容は，・［ＤＡＴＡ］ディレクトリのパス・［ＵＮＩＴ＿１］と［ＵＮＩＴ＿２］ディレクトリのパス・終了形態の設定（ＣｏｎｔｅｎｔｓかＴ－ＭＥＮＵへ）の３つです。これらのディレクトリは上から順に，将棋録データ（＊．ＳＧＲ）用ディレクトリ，駒ファイル（？？．ＴＩＦ）用ディレクトリ，終了をＣｏｎｔｅｎｔｓにするかＴ－ＭＥＮＵにするか，の設定です。具体的な書式は，この項の最後に示します。環境設定画面等で書き換える場合は，特に知っておく必要はないのですが・・・。 ┌─────────────────────────────┐ │将棋録でＴ－ＭＥＮＵへ終了した時，止まったりしたりして，う│ │まく終了できない場合は，Ｃｏｎｔｅｎｔｓへの終了にしましょ│ │う。 │ └─────────────────────────────┘ （５）［各パス設定］ボタンを押すと，まず［ＤＡＴＡ］ディレクトリのパスの設定になります。設定はファイルダイアログで行います。指定の仕方は２通りあります。１つの方法は，・［ＤＡＴＡ］ディレクトリ配下のファイル（＊．ＳＧＲ）をダブルクリックするです。もう１つは，・［ＤＡＴＡ］ディレクトリをマーク（クリックして反転させる）して，『実行ボタン』を押すです。どちらの方法でもかまいません。設定できたかどうかは，続いてでてくるガイドウィンドウで確認できます。同様に『駒用ディレクトリ』を設定します。ただし，これらのディレクトリ配下にあるファイルはＴＩＦＦ形式の画像ファイルですので，上の１つ目の方法で設定する場合はＴＩＦＦファイルを指定する事になります。違いはそれだけです。（６）各設定を終えたら，迷わず［終了］ボタンを押して終了しましょう。こうする事で，将棋録自身が環境ファイルの場所を覚える事ができます。『環境設定画面』は環境ファイルパス設定後は起動時に現れず，そのまま将棋録の画面に移行します。（補足１）さて，その後ここで環境ファイルを別の場所に移動させなければならないことになれば，再び『環境設定画面』を立ち上げる必要性が出てきます。そういう場合は・・・・以下の通り（^_^;）。環境設定画面は，通常は現れないようになっていますが，立ち上げの時に，マウスの左ボタンを押したままにしておくと，移行することができます。また，メニュー画面でタイトルの［ＭＩＮＤ］ロゴを，クリックしても移行できます。（補足２）環境ファイルに記述する３つの設定のうち『データ用ディレクトリ』と『駒用ディレクトリ』に関しては，将棋録のメニュー画面でも設定（書き換え）できます。（→次の項の『使用方法』を見てください）（補足３）環境ファイル『ＳＨＯＧＩ．ＣＦＧ』の書式を以下に示します。テキストエディタ等で書き換える時に参考にしてください。１）行の先頭に『#』を付けるとその行はコメント行になります。コメント行はいくつあってもかまいませんが，各設定より前の部分にしか作ってはいけません。２）設定は『DATA=』『UNIT=』『END=』に続けて記述します。それぞれの行と内容の対応は以下の通りです。ａ．データ用ディレクトリのパス → DATA= ｂ．駒データ用ディレクトリのパス → UNIT= ｃ．将棋録終了パターンの設定 → END= また，この順に指定しなければならない事に注意してください。パスは，対象となるディレクトリまで（！）のパスを，ドライブ名を含めフルパスで記述し，最後には必ず『\』が必要です。なお，記述したパス以降や行頭には，無用な空白は入れないでください。以下に例を示します。 <例> I:\GEAR\SHOGI\DATA\*.SGR I:\GEAR\SHOGI\UNIT_?\??.TIF Ｔ－ＭＥＮＵへ終了の場合 ┌─ SHOGI.CFG──────────────────────────────┐ │#*************** 将棋録 V1.1L23 [MIND]用パス設定ファイル ************** │ │#* 『DATA=』：データ用ディレクトリ（DATAディレクトリ）のパス * │ │#* 『UNIT=』：駒用ディレクトリ（UNIT_1･UNIT_2ディレクトリ）のパス * │ │#* * │ │#* 例：「D:\SHOGI\DATA\*.SGR」であるなら，『DATA=D:\SHOGI\』とする * │ │#* 「I:\UNIT\*.TIF」であるなら，『TIFF=I:\』とする * │ │#********************************************************************** │ │DATA=I:\GEAR\SHOGI\ │ │UNIT=I:\GEAR\SHOGI\ │ │END=NORMAL │ │ │ └────────────────────────────────────┘ ６．使用方法アイテム登録する時はパラメータの（詳しくはＧＥＡＲのマニュアルを参照してください）部品指定の部分に『起動!!』を指定して下さい。（つまり『/O_起動!!』とするわけ）環境設定画面については，５．を参照してください。ここでは，『メニュー画面』と『棋譜保存・再生画面』について説明します。（１）メニュー画面将棋録を立ち上げて，まずたどり着くのがこの画面です。 ┌────────────────────────────────────┐ │ ┌────────────────────┐ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 将棋録 │ │ │ │ Ｖ１．１Ｌ２０ │ │ │ │ ［ＭＩＮＤ］ │ │ │ │ │ │ │CAREFUL START │ │ QUICK START │ │（題字部分） │ │ （名言部分） │ │ ↓ └────────────────────┘ ↓ │ ├────────────────────────────────────┤ ├────────────────────────────────────┤ │┌─────┐┌───────────────────────────┐│ ││［題字］ａ．保存・再生画面へ［名言（その１）］ ││ │└─────┘└───────────────────────────┘│ ├────────────────────────────────────┤ │┌─────┐┌───────────────────────────┐│ ││［題字］ｂ．パス設定［名言（その２）］ ││ │└─────┘└───────────────────────────┘│ ├────────────────────────────────────┤ │┌─────┐┌───────────────────────────┐│ ││［題字］ｃ．終了［名言（その３）］ ││ │└─────┘└───────────────────────────┘│ └────────────────────────────────────┘ ［図６－１］メニュー画面この画面では，ａ．メインとなる『棋譜保存・再生』画面に移行ｂ．データ・駒ディレクトリパスの変更，環境ファイル書き込みｃ．将棋録の終了の３つが選択できます。選択方法には２種類あります。画面を見てもらうと分かりますが青いバックに黄色い文字で，『CAREFUL START』と『QUICK START』と書かれてます。『CAREFUL START』は画面左側の題字（上で書いた３つ）が書かれている部分をクリックすることで実行する方法で『QUICK START』は画面右側の名言（格言？）の部分をクリックすることで実行できます。『CAREFUL START』と『QUICK START』は結果的には同じ事を行います。この２つの違いは，『CAREFUL START』がダイアログなどで確認を多用しているのに対し，『QUICK START』はなるべく必要最小限の操作で実行・終了できる様になっている点にあります。つまり，慣れないうちは『CAREFUL START』を使い，エキスパート（！）の方は『QUICK START』を使って，実行を行うと考えてもらえれば結構です。（２）棋譜保存・再生画面（１）で説明した中の，『ａ』を選択する事により，この画面に移行できます。 ┌────────────────────┬──────┬────────┐ │ データタイトル読み込み率表示↓ │ 将棋録ロゴ │ │ ├───────┬────────────┤ │ メッセージ │ │ 状態表示 ├──┴──┴──┴───┴─────┬┤ エリア │ ├───┬───┼──────────再生データ保存→┼┼────────┤ │ │ │ ││ │ │ │ │ ││ │ │先手 │後手 │ ││ 後手 │ │ 手筋│ 手筋│ ［将棋盤］ ││ 駒置き台 │ │ │ │ ││ │ │ │ │ ││ │ │ │ │ ││ │ ├───┴──┬┤ ││ 後手名前↓ │ ├──────┴┤←データファイル名表示 │├────────┤ ├──────┬┤ │├────────┤ ├──────┴┤←リストファイル名表示 │├────────┤ ├─────┬─┤ ││ 先手名前↑ │ ├────┬┴─┤←リストモード切替え・リスト読み込み││ │ │ Ｐlay ├──┤←再生ボタン ││ │ ├───┬┴──┤ 駒＆データディレクトリ変更ボタン││ 先手 │ │Ｒead │Ｗrite│←データ読み込み・書き込みボタン ││ 駒置き台 │ ├───┴───┤ ││ │ ├┬──┬┬──┤←データコンバータボタン ││ │ │├──┤├──┤←ＣＤ－ＰＲＡＹＥＲ ││ │ ├┴──┼┴──┤ ││ │ └───┴───┴──────────────────┴┴────────┘ ［図６－２］棋譜保存＆再生画面この画面は将棋録のメインとなる画面で，棋譜の保存・再生を行う事ができます。見た感じでは操作が複雑に思われそうですが，実際にはかなり簡単です。それでは，順をおって説明していきましょう。Ａ）棋譜の再生ここでは，棋譜の再生について説明します。［Ｒead／Ｄata］ボタン（［図６－２］でＲeadと書かれてある部分）を押して，まずデータの読み込みを行わなければなりません。ボタンを押すと，ファイルダイアログが現れますので，ここから棋譜データ（＊．ＳＧＲ）を選択してください。選択が終わると，読み込みが始まります。読み込み中は画面左上辺りにある，『状態表示』『読込み率表示』（［図６－２］参照）の部分が作動し，どのくらい読み込んでいるか確認できます。読み込みが終わると『状態表示』が［スタートできます］となっているはずです。この［スタートできます］が表示されている時には，『データファイル名表示』で示される棋譜データが読み込まれており，それが再生可能な状態にあります。［ＲeＰlay／Ｍode］ボタン（［図６－２］でＰlayと書かれてある部分）を押すと再生ができます。ボタンを押すとダイアログが現れ，再生モード（スピード）等を選択します。これは，棋譜の再生中にいつでも変更できるので，どれを押しても良いでしょう。『Ａ uto［Ｆ］（または［Ｎ］）』は自動で手を進めていきます。［Ｆ］は速く，［Ｎ］はそれよりも少し遅いスピードで進みます。『Ｍan ual』はマウスの左クリックによって１手づつ進めていくやり方です。じっくり考えながら再生する時は，こちらが良いでしょう。選択を終えると再生がはじまります。再生中は，マウスの左ボタンを押し続けると高速に連続してするめることができます。そして，右ボタンを少しの間押しておくと，再生スピード等を変更するダイアログが現れ任意のモードで再生できます。また，再生を終了することもできます。これは，ＡutoでもＭanualでも同様の操作です。再生中にマウスの右ボタンを押して現れたダイアログには，『Ｂ ack Ｍode』と書かれたボタンがあるはずです。このボタンを押すと手を戻していくことができます。操作は，ちょうどＭanualの時と全く同じです。もちろん，右ボタンを押しておくとダイアログが現れて，手を進める状態にすることが可能です。最終手に到達，あるいは『Ｂack Ｍode』で１手目に到達すると，それを知らせるダイアログが現れます。そこでは再生を続行するか終わらせるかが選択できます。Ｂ）棋譜の保存（入力）ここでは，棋譜の保存（棋譜データを作成すること）の説明をします。［Ｗrite／Ｄata］ボタンを押すと『新規』『追加』『変更』の３つの内のどれかを選択する事になります。『新規』は，新しく１手目からの入力になります。『追加』と『変更』は，以前に途中でセーブしておいたものに対しての入力ですが，『追加』はそれまでのデータからつづけて後の手を入力するもので，『変更』はそれまでのデータを変更する時に使います。本来この２つの機能は１つに統合してあるのが良いのでしょうが，僕にはちょっと難しかったので，分けちゃいました（^_^;）。したがって，『追加』では純粋に追加しか出来ず，『変更』では追加はできません。注意してください。入力の仕方は，途中ででてくるメッセージを参考にして下されば難しいことはないでしょう。『新規』と『追加』は，基本的に操作が同じですので，一緒に説明します。。手の入力（『新規』でタイトルや名前の入力後・『追加』でファイル選択の後の操作）は，盤の駒位置をクリックすることで行います。クリックは，『移動前の駒位置』→『移動後の駒位置』の順で行うようになっています。打ち込みの場合は，画面右にある駒置きから選んでください。この駒位置の入力中に右クリックすると入力取消になり，直前のメニューに戻ります。また，『移動前の駒位置』をクリックした後，同じ箇所をクリックすると取消になり，別の箇所を選ぶ事ができます。駒の移動に関しては余りチェックをしていませんので，おかしな動かし方をしてもそのまま記録されますので，注意して下さい。チェックしているのは，例えば先手の番なのに後手の駒を動かそうとした時（後手の場合も同じ）や，何もない所『移動前の駒位置』としてクリックした時だけ（！）です。手を入力する前にでてくるメニューより『終了』を選ぶと，終了できます。終了時には『途中』又は『完了』を選ぶ様になっています。『途中』は，その後追加を出来る状態で保存する事で，『完了』は今後データの追加を行わない（完成したということ）状態で保存します。なお，『完了』にしても，手の変更は先に出てきた『変更』によりいつでも変更可能です。セーブする際に気をつけなければならないのは，ファイル名の拡張子で，必ず『．ＳＧＲ』（ＳhoＧiＲokuの略）にしてください。次に『変更』について説明します。ファイルダイアログから変更したいファイル（途中セーブしたものでも，完成したものでもかまいません）を選びます。ファイルの読み込み後は入力となるのですが，まず変更したい手の所に移動しなければなりません。手の移動は，ちょうど再生の時の『Ｍanual』と『Ｂack』の操作と同じです（メニューのボタンでは『Ｆorward』『Ｂackward』となっています^^;）。変更したい手に移動できたら，メニューから『変更』を選んで下さい。変更には２種類あります。駒の移動から変更する場合と，その手が『好手であるか』等だけを変更する場合です。もちろん，駒の移動からにした場合は『好手』とかも変更できます。駒位置の指定法等は『新規』『追加』の場合と同じです。一度変更の状態に入ると，右クリックが行われるまで，その状態が続きます。例えば，駒移動からの変更を３２手目に対して行ったとすると，３２手目の変更後はそのままの状態で３３手目に移るようになっています。ここで３３手目の変更を行わないなら右クリックをすればいいわけです。右クリックをすると，メニューが現れます。変更が完了したら，メニューより『終了』を選べば終わる事ができます。その後，変更ファイルの保存を行います。注意点は『新規』『追加』の時と同じで拡張子が『．ＳＧＲ』である点だけです。なお，途中保存されたデータを変更した場合は途中保存の状態で，完成されたデータであった場合は完成データとして保存されます（当たり前ですが）。Ｃ）リストモードここでは，リストモードについて説明をします。リストモードとは，データ（途中セーブされたものでもかまいません）をリスト化して登録しておくことで効率良く再生したいデータを選択しようというものです。リストモードに入るには『ＲeＰl ay／Ｍode』ボタンのすぐ上にある『ＬistＭode』というボタンをクリックします。リストモードである時はこのボタンが黄色くなっています。リストモードでは，データの再生・入力時に使う［Ｒea d／Ｄata］［Ｗrite／Ｄata］ボタンの機能がリストモード用に変更されます。［Ｒead／Ｄata］ボタンを押すと，リスト（実際はダイアログですが）が現れます。ここから再生させたいデータを決定するとそれが読み込まれます。再生の操作は，変わりませんのでａ）を見て下さい。［Ｒead／Ｄata］ボタンによるリストは，あらかじめリストファイルを読み込んでおかなければ使えません。リストファイルとは，棋譜データをリスト化して登録したもので，リストモードでの棋譜ファイル選択は，１．リストファイルを読み込む２．［Ｒead／Ｄata］を押してデータを選択する３．再生する４．２．に戻る（^_^;）（１．に戻ってもよい）という順番で行います。リストファイルを読み込むにはリストモードボタンの右隣にある『三角２つと四角の模様のボタン』で行います。リストファイルの拡張子は『．ＳＬＴ』（ＳhogirokuＬisＴの略）のファイルで，作成はすぐ後で説明しますが［Ｗrite／Ｄata］ボタンを使います。読み込まれたリストファイル名は，リストファイル名表示欄に表示されます。リストモードで［Ｗrite／Ｄata］ボタンを押すとリスト登録ができます。ダイアログが現れますので，そこから登録したいデータファイル（＊．ＳＧＲ）を選んで下さい。ファイルは，途中で保存されたものでも完成されたものでもかまいません。セーブする際に拡張子を『．ＳＬＴ』にすることさえ注意すれば，他に問題はないでしょう。なお，現バージョンでは，リスト内容の削除・変更はサポートされていません。削除・変更はテキストエディタで行って下さい。フォーマットは後に示します。ｄ）データコンバータ将棋録［ＭＩＮＤ］では，ＫＩＦＵ v3.07（柿木義一さん作）の第一形式（＊．ＫＩＦ）のファイル・将棋録『暫定版』のファイルを，将棋録［ＭＩＮＤ］のデータファイルに変換する機能をもっています。ＫＩＦＵのデータに関しては相互に変換が可能ですが，将棋録のデータの方が記憶内容の情報量が少ないので，完全にコンバートできるわけではありません。まぁ，こんな事もできる程度に思って下さい（^^）。具体的にいうと，将棋録のデータには，（消費）時間の概念がありません。これは，もともと将棋録が将棋の本や新聞に掲載された棋譜を入力・再生をするために生まれたからです。また，コメントにも対応していません。これは，なるべく小さいデータにしたかったから（実は他に理由があったりするんだけど・・・）です。従って将棋録データとＫＩＦＵデータ間でコンバートを行うと，この２つが無い状態でのものになってしまいます。この事に注意してください。それともう１つ注意があります。はっきり言うと僕の力不足からきているのですが，なんと将棋録→ＫＩＦＵへのコンバータは，１００手ぐらいまでしか変換できないというわけです。・・・とまぁこういうわけで，使い物にならんでしょう（T_T）。これは，テキストフレームを内部ファイル用のものを使用しているからで，約５０００バイトまでしか書き込めないからです。外部ファイル用にすればよいのですが，ムチャクチャアクセスしてＨＤが壊れそうだったのでやめちゃいました。実は，この説明書を書いている途中にＦＴＯＷＮＳ１のＤＬに，ＫＥＥＰ君（ＭＡＣＨＩＫＯさん作）なるものを発見しまして，これでなんとかならんかと検討中であります。ファイル出力できるのかなぁと，くだらん事で悩んでいるんですが，どうなんですかねぇ。ふっ。僕みたいなＢＡＳＩＣすら分からん初心者には全くわからん世界だ・・・機械語の世界は。なお，ＫＩＦＵ→将棋録の変換は３２０手位まで可能なんですが，これぐらいあれば大丈夫なんじゃないかと思ってます。こっちは。あっ，それからＫＩＦＵデータは『平手』のデータのみ変換できますので，お間違えなく。コンバートの仕方は［Ｒead／Ｄata］［Ｗrite／Ｄata］の下にある［DATA-CONVERTOR!］というボタンを使います。これをクリックすると［ＫＩＦＵ］［将棋録］の選択表示に変わりますので，どちらか選んでください。あとは表示に従っていけば問題ないでしょう。（う～ん，手抜き説明だなー）ｅ）駒パス・データパスの一時変更保存・再生画面では『駒パス』『データパス』を一時的に変更する事ができます。一時的にとは，将棋録終了までは変更されたパスに従うが，一度終了後に再び起動すると環境ファイルの内容に従うという事です。次回の起動時に反映したい時は，メニュー画面のパス設定で行ってください。メニュー画面では，変更内容を環境ファイルに反映させますので。変更の仕方は［ＲeＰlay／Ｍode］の右隣にあるボタンで行います。［unit］ボタンが駒用で，［data］ボタンがデータ用です。ファイルダイアログが出てきますので，そこで指定してください。指定方法は，環境設定時（５．を参照してください）と同じです。サンプルとして，作りかけ（T-T）のデータをつけました。本人としては，バトルチェス風にしているつもりですが・・・あれは一体何だろう。（何故作りかけでやめているかというと・・・特に意味はないんですが，まぁめんどくさくなったとでもしておいて下さい ^^;）え～と，サンプル駒ファイルの後手側が入っておりませんので使う時は，『UNIT_2』をサンプルの『UNIT_1』ディレクトリと同じ場所に複写して使用してください。ｆ）その他将棋盤の右上の辺りに［Ｓ］という灰色のボタンがあります。これは，再生用に読み込まれているデータをファイル出力するものです。あまり役にたたんとおもいますが，まぁいいでしょう。ＣＤ－ＰＬＡＹＥＲは，最後まで演奏するだけで，リピートしません。ふっ。手抜き・・・。７．データフォーマット将棋録のデータのフォーマットを以下にしめします。テキストエディタ等で変更する際に参考にしてください。 │将棋録Ｖ１．１Ｌ２０［ＭＩＮＤ］テスト１ │挑戦者二宮康博 │名人ＶＥＣＴＯＲ │DATE=1994/11/08/火 │0011770676000 │0022830684000 │0031570656000 │0042330634000 │ ・ │ ・ │ ・ │1202230222000 │1211320321040 │0000210000000 １行目はデータのタイトルです。全角で２０文字（半角４０文字）で書き込みます。この文字数より多くても少なくてもだめです。２行目には先手名を，３行目には後手名を書きます。全角で９文字（半角１８文字）で書き込んで下さい。これも，文字数はちょうどでなくてはなりません。４行目は対戦日です。『DATE=』につづけて，『yyyy/mm/dd/曜』の書式で書き込んで下さい。５行目以降は棋譜の手筋データになります。最初の３文字が手数で，たとえば，１２手目なら『012』となります。４文字目が先手か後手かの区別です。先手が『1』後手が『2』です。５・６文字目は移動前の位置を示します。５六の位置にいたのなら『56』となります。もし，駒を打ち込んだのなら『00』となります。７・８文字目は駒の種類と成っているかどうかをしめします。具体的には，７文字目：成っているかどうか・・・成っている＝『1』成っていない＝『0』８文字目：駒の種類・・・・・・・・玉＝『1』香＝『5』金＝『2』歩＝『6』銀＝『3』角＝『7』桂＝『4』飛＝『8』となっています。９・１０文字目は移動後の位置で書式は移動前の時と同じです。１１文字目は移動後の駒が成っているかどうかで，書式はやはり移動前と同じものです。１２文字目は取った駒の種類を示します。取らなかった場合は『0』を取った場合は８文字目の駒の種類と同様に，取った駒の種類を数字を書き込みます。最後の文字は好手等を示しています。具体的には通常＝『0』好手＝『1』悪手＝『2』疑問＝『3』作戦＝『4』と書いてください。最後の行には終了情報を書き込みます。４文字目が『0』なら完了『P』なら途中でセーブされている事を示します。途中で保存の場合は『P』以外は『0』でうめてください。５文字目は常に『2』です。これは暫定版のデータとの区別に使っています。６文字目は完了で終了した時のみに指定します。具体的には詰め＝『1』投了＝『2』持将棋＝『3』を指定します。８．リストファイルフォーマットリストファイルは，以下のような書式になっています。 │将棋録［ＭＩＮＤ］リストファイルサンプル │将棋録Ｖ１．１Ｌ２０［ＭＩＮＤ］テスト１ │挑戦者二宮康博 │名人ＶＥＣＴＯＲ │I:\GEAR\SYOUGI\DATA\TEST1.SGR │将棋録Ｖ１．１Ｌ２０［ＭＩＮＤ］テスト２ │名人ＶＥＣＴＯＲ │挑戦者二宮康博 │I:\GEAR\SYOUGI\DATA\TEST2.SGR │将棋録Ｖ１．１Ｌ２０［ＭＩＮＤ］テスト３ │挑戦者二宮康博 │名人ＶＥＣＴＯＲ │I:\GEAR\SYOUGI\DATA\TEST3.SGR │ ・ │ ・ │ ・ │将棋録Ｖ１．１Ｌ２０［ＭＩＮＤ］テスト９ │挑戦者二宮康博 │名人ＶＥＣＴＯＲ │I:\GEAR\SYOUGI\DATA\TEST9.SGR │#### １行目はリストファイルそのもののタイトルを書きます。２行目以降は１つのデータにつき４行が割り当てられ，データファイルのタイトル・先手名・後手名ファイル名（フルパス）の順に書きます。後はデータを登録するたびに，これを繰り返していくだけです。そして，一番最後の行には『####』を書きます。これはリストファイルの最後を示しますので必ず書いてください。９．駒ファイルのフォーマット将棋録［ＭＩＮＤ］では，好きな駒で再生することができますが，そのファイル（１６色ＴＩＦＦ形式）の大きさは横（Ｘ方向）：３４ドット縦（Ｙ方向）：４２ドットとなっています。但し，周囲２ドットは透過色を指定してください（棋譜入力の時に，駒の周りに枠を描くため）。サンプルとして作りかけの駒ファイルをつけておきました（作りかけ・・・ねぇ ^^;）。変更の仕方は，将棋録のメニュー画面か，棋譜再生画面の［ＲeＰlay／Ｍode］のすぐ隣にある，［unit］と書かれたボタンで行ってください。（駒ファイルのどれかを直接指定するか『UNIT_1』『UNIT_2』のディレクトリを指定する）貴方もお好きな駒を作って，表示させてください。きっと，違った世界が見えてくるでしょう（オイオイ ^^;）。１０．謝辞ＦＴＯＷＮＳ１より大硝子さん，T-PAPA(植地理)さん，けんたろさん。ＧＥＡＲの会議室で御世話になりました（これからもよろしくお願いします）。ツェラーの公式も使わせてもらいました（＞けんたろさん）。ＦＳＨＯＧＩより文さん，かるちゃんさん，星野稔さん。将棋の駒の並べ方について教えてくださいまして，有り難うございました。（大橋流を採用させて頂きました）ＫＩＦＵを作られた柿木義一さん。僕もＫＩＦＵを使っております（^^）。これからもバージョンアップ，頑張ってください（ってこれ読んでるわけないか・・・ ^^;）。１１．作者よりこの説明書を読んで，操作法等がお分かりになりましたでしょうか？？こんなくだらん作品に長々と説明書なんか書いちゃって，最後まで読む人なんておらんやろなぁ，って思いながら書いてます（^^）。なにぶん，文章がうまくないもので，分かりにくかったかもしれません。まぁ，複雑な所は無いと思いますので，使いながらおいおい慣れていって下さい（・・・ ^^;）。ところで，駒を並べる時には，実は大橋流の並べ方をしています。大橋流の並べ方は， ┌─────────────────┐ │歩歩歩歩歩歩歩歩歩│ │19 17 15 13 12 14 16 18 20│ │ 角飛 │ │ 10 11 │ │香桂銀金玉金銀桂香│ │ 8 6 4 2 1 3 5 7 9│ └─────────────────┘ の数字の順番に並べるやりかたです。どうせならってことで，使ってみました（^_^;）。（ＦＳＨＯＧＩのみなさんに教えていただきました）そうそう，メニュー画面でのクイックスタート時に表示される英語は，全て『ＭＩＮＤ』という単語を使用した文になっています。一度，気をつけて見てみてください（^_^;）。作者本人は，ちょっとオシャレにきめてみたつもりです。（^O^）/ 結構プログラムの部分で無駄が多いです。しかも，高度な技術も何も使っていません（というより使えない・・・ T-T）。なんてったって，プログラム初心者の作ったものですから（T_T;）。そういうわけで，あんまりプログラムは見られたくないです（^_^;）。中身はグジャクジャである上，無茶苦茶な事をしています（ウ～ン，なんと表現てよいのやら）。は，はずかし～。（*^^*）・・・Ｊ－ＴＹＰＥを呼び出すのは今回は見送りました。（というより，その部分を削除してしまったんですが）手元にあるのでは，呼び出せるんですけど（^^）。それでは，末永くお使い下さい（できればでいいです）。ご意見・御感想は以下の所にお願いします。会議室：ＦＴＯＷＮＳ１のＴｏｗｎｓＧＥＡＲ’Ｓ（↑いいんだろうか ^^;）または，メール：ＧＥＨ０３３６４二宮康博（はんば～ぐ）ＮＩＦＴＹ会員でない方は，フリコレＣＤの説明書（音楽ＣＤでいうところの歌詞カードにあたるもの）に，感想等を送る方法が載っていますので，それを参考にしてください。以上